217 金堂(伽藍)
表面に「高野山名勝 金堂 一山総本堂善美ヲ画すコト天下無双(本尊)/大師御自作薬師如来御丈一丈六尺其他国宝数多シ (三島発行)」とある。
壇上伽藍の金堂は、昭和元年12月26日未明に焼失した。現在の金堂の屋根は1層であるが、本絵葉書では2層であることから、金堂が消失した昭和元(1926)年12月26日以前のものであることが分かる。大正天皇は大正15(1926)年12月25日に崩御されており、金堂消失と大正天皇崩御が、同じ紙面に報道された。
屋根の上に、避雷針が3本設置されている。右奥は高野四郎(釣鐘)と考えられるが、現在のものとは異なっている。その隣にも建物が見える。